『期待』と『現実』のバランスを取る - 健全なパートナー関係の築き方
期待と現実の狭間で揺れる感情
「私ばかりが努力している気がする」
「期待するだけ無駄なのかもしれない」
こうした感情を抱えながら、笑顔を作り続ける日々…。しかし、心の奥底では「これ以上どうすればいいの?」と葛藤している人も多いのではないでしょうか。
特に親しいパートナーとの間では、期待が知らず知らずのうちに膨らみ、現実とのギャップに苦しむことがあります。
今回は、「そもそも期待しないでおこう」と諦めるのではなく、自分自身を満たすことで自然と期待を調整するためのスラトレ®的な方法をご提案します。
最重要:他者へ期待する前に、自分へ期待すること
→ さらにいうと、
他者へ「私を満たすよう」期待する前に、自分で自分を満たす事
最重要でありながら、人によっては、最難関かもしれません。ですが、さらにいうと、の部分を読んだら、腑に落ちたかもしれません。
なるほど、こうやって私は自分の不足感を他者に埋めさせようとして、期待という形で表現していたんだな、と。
その通りです。他者へ期待が膨らむのは、自分自身が十分に満たされていないときです。
心に余裕がないとき、相手に「もっとこうしてほしい」と求めたくなるのは自然なこと。だからこそ、「期待を減らす」のではなく、「自分を満たす」ことが最優先なのです。
なぜ自分を満たすことが重要なのか?
自分が穏やかでいると、相手に対するイライラや不満が自然と減る。
自分が満たされていることで、相手に求めることが減り、結果として関係が円滑になる。
自分を満たす3つの小さなステップ
「期待を調整しろ」と言われても、心が煮え繰り返っているときには難しいもの。まずは自分を整えるための具体的なステップを試してみましょう。
① 8割これでok:感情を書き出す
(スラトレ®初級コースで習得できます)
感情が溜まりすぎると、それが爆発してしまうことがあります。爆発を人間に向けてはいけません。相手も人間ですから、ヒステリックに感情をぶつけられ続けて、嬉しく思う人はいません。最悪のケース、人間関係の破綻に繋がる恐れがあります。
まずは自分の気持ちを紙・ノートにぶつけましょう。安全な場所で率直に表現することが心の健康につながります。
スラトレ®のコース受講生には、キレそうになった瞬間、席を立つようアドバイスしています。笑顔がひきつり、声もうわずりながら、「ちょっと休んでくるね」と寝室に逃げ込みましょう。大切な人に怒りをぶつけるより、ノートにぶつけるのは数万倍も素晴らしいことです。
スラトレ®メソッドをご存じない方も
とにかく、何が嫌だったのか、どんな期待をしていたのかをそのまま書く。
書くことで感情を「外に出す」ことができ、いったんではありますが、少し冷静になれます。
② 自分が嬉しい時間を作る
「このままじゃ無理」と思う時こそ、早め・早めに自分を最優先にしましょう。
好きなものを食べる、好きな音楽を聴くなど、日常でできるささやかな楽しみを取り入れる。
自分自身に「今日は私のための日」と宣言する。注意:わがままと自己主張は異なります。突如、仕事を投げ出すことをここで推奨しているのではありません。
③ 他人のためではなく、自分のために動く
意図的なセルフケア
他人に尽くすことは素晴らしいことです。ですが、自己犠牲と社会貢献の違いが明確でないまま行うと、疲れ果ててしまいます。「負担に耐える」ではなく、まずは「自分ができることから」行動を選びましょう。
そして現代に大切なのは、”意図的に”セルフケアを試みないといけません。テレビや動画見ることは、セルフケアや癒しにはなりません。
デジタル機器はいったんオフに、自然の中へ繰り出しましょう。
掃除をするなら「部屋をきれいにしたい私のため」と考えられたらいいです。
相手を手伝うなら「これが私にとっても気持ちいい」と思える範囲内で行いましょう。
お買い物ついでに、近くの自然豊かな場所へ身を意図的に置きましょう
パートナーシップの再構築は自分から始まる
セルフパートナーシップ
パートナーシップにおける本質的な変化は、「相手を変えよう」とする試みではなく、自分自身の内なるセルフパートナーシップから生まれます。
健全な期待
自分が満たされ始めると、パートナーに対する見方や期待が自然と変わってきます。以下のようなステップで、「健全な期待」を育てていきましょう。
まとめ:自分を満たすことで自然と期待が調和する
期待と現実のバランスを取る第一歩は、自分自身を満たすことから始まります。自分を優先し、感情を整えることで、自然と関係性がスムーズになり、健全な期待を育てることができるのです。
Dr.EKO博士からのメッセージ
他者へベクトルを向ける前に、まずはあなた自身を満たすこと。これが平和で健全なパートナーシップへの第1歩です。
本来、対人関係の基本は、対人援助や医療従事者のプロが大学1年生の時に習う必須項目でした。
それが、私個人的に日本国内でちゃんとしたトレーニングを受けたことはありません。見た事もありません。
一方、スタンフォード大学医学部の授業では”当たり前”として、十分な教育が提供されていました。感動した日のこと今でも鮮明に覚えています。
また、スタンフォード大学病院の現場の経験から学んだこと。それは、専門性は決して冷たい知識の集積ではなく、人間への深い愛情と理解から生まれるということ。
まずは、自分自身に寄り添いましょう。満たしましょう。
自信を持って、自分自身に優しくなること。そして、その優しさを少しずつ周囲に広げていく。これが、私たちが提唱するスライブトレーニング®の本質なのです。
パートナーシップは、実は最難関
なぜなら、重要な他者として、もっとも距離が近いからです。
まずは、職場や友人知人で練習することがオススメです。誰にでもへだてなく、優しさを届けられるようになれば、次はラスボスへ自信を持って迎えます。
それが本当の意味での健全な関係の第一歩ですが、多くの方は、最初からツールももたずに、クッパ大王へ挑むから、勇者なんですね。スラトレ®はおとながツールとしてお持ちいただけます。
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