近年、様々な情報が錯綜し、｢いったいどのトレーニングがいいの？｣と尋ねられるようになりました。

多くの方が、｢心のケア｣へ興味を持つようになり、非常に素晴らしい文化の流れだと感じています。

しかしながら、色々な向き合い方法を実践してきたのに、未だに理想の成果が得られないのであれば、いったん立ち止まることをオススメします。

成果が出なかったことは、ある意味、自然なことのように感じます。

なぜなら、人は成長します。日々、変化する自然の生き物です。｢何か1つのこと・もの｣が、永続的に、人に適し続けるのは至難の業だからです。

精神面でも同じ。何か1つで、心の傷が完全に癒えるのであれば、この世に病院はいらなかったはずです。戦争も差別もなかったと思います。

成長段階に合わせて自由に、カスタマイズさえもできる方法が必要だと痛感しました。

自己理解が進み、どこかで習った方法が合わなくなるのは、有難く卒業の時なのかもしれません。師匠やコーチを超えた瞬間でもあるのでしょう。

私Dr.EKOは呼称に｢博士｣が付いていることからも分かるように、一生涯を医学研究に身を捧げた者でもあります。

研究では｢再現性｣と｢精密性｣という概念にいつも囚われます。研究から導きだされた知見が、例外なくより多くの人に役立つこと、これが良い研究と呼ばれるものです。研究者ならすべての者が憧れる境地です。

スライブトレーニング®は、医学研究ではないので、同様の囚われは不要だったかもしれませんが、私から研究者魂は簡単に外れません。医学博士が創始するのであれば、周囲と同様の手法であってはならないと思うのは、ごく自然なことです。これが、なかなかトレーニングを世に公開しなかった理由です。

「こういうメンタルトレーニングがあったらいいのにな」と思い始めた14歳から数えると、公開まで、30年以上かかったことになりますね。